【中古車】どこを見るといいのか徹底解説【難しくないので安心です】

クルマ

中古車って、事故車に引っかかるなとか、壊れたりしそうで難しくてなんか不安・・・。そんなイメージありますよね。この不安を8つのポイントを抑えるだけで、かなり納得のいく安心できる買い物になると思います。

元中古車販売員の私が、中古車選びにおいてどこを見るといいのか(失敗しないのか)詳しく解説します。

こんな方に向けて記事を書いています
  • 初めての車選びで不安
  • 過去に失敗した中古車選びを今回こそは成功させたい
  • 新車と中古車の違いを知ってその上でどこで購入するか決めたい

ではいってみましょう。

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中古車の見るべきチェックポイント8つ

中古車の見るべきチェックポイント8つは以下の通り。

  • 内装
  • 外装
  • エンジン
  • 駆動系
  • 電装系
  • 車の入荷時期
  • 事故歴
  • アフターフォロー

中古車は、見覚えがない傷があったとしても、納車してからだと文句は言えません。なぜなら、その傷は納車前からあったものなのか、納車後についた傷なのか証明できないからです。なので、揉めたり納得できないなんてことがないように、買う前に確認すべきところはしっかりチェックしましょう。

で、現状確認が済んだら、きっといろんな疑問や不安が出てくると思います。そこで、販売員といろんな話(交渉なども含めて)をするでしょう。そのときの重要なポイントは以下です。

ポイント

あとで揉めないためにも、契約書に約束したことはメモしてもらうのがベスト

一つずつ詳しく解説します。

内装

車を乗るようになってから、長時間目にするのは外装より内装です。以下の3点は真っ先にチェックしましょう。

  • 取れない汚れや傷などないか
  • 取れない・生理的に無理な臭いがないか
  • レバーやシートなどの可動部にきしみや割れなどがないか、またスムーズに可動するか

詳細は以下の通り。

取れない汚れや傷などがないか

乗り出してからじゃないと案外気づくことができない汚れや傷。
下見の段階で汚れなら↓

  • 掃除をしたら取れる汚れなのか 
  • 傷ならパーツ交換してくれるのか

 この2点を確認しておくとベター。

取れない・生理的に無理な臭いがないか

臭い系は長時間乗らない方にとってもキツい問題です。なぜなら本能的なものですからね。前オーナーが動物を乗せているケースもありますので、納車前のクリーニングや、室内クリーニングで取れるかどうか確認しましょう。

レバーやシートなどの可動部に軋きしみや割れなどがないか、またスムーズに可動するか

触れる可動部は、可能な限り実際に動かしてみることをおすすめします。異音がしたり割れていたりした場合は、「異音」には潤滑スプレーを、「割れ」には交換をする必要があります。

ということで、中古車を買うときに見るべきポイント1つめは「内装」です。

外装

外装は、できたら綺麗な方が良いですよね。でもどこを見たら良いのか。以下の3点を確認しましょう。

  • ボディやホイールに気になる傷・へこみがないか
  • タイヤの溝があるか
  • ヘッドライトやテールランプが割れたりヒビが入っていないか

詳細は以下の通り。

ボディやホイールに気になる傷・へこみがないか

中古ですから傷があっても当たり前。でもお店によっては、外装は新車に近いレベルで磨いたり、板金修理を施すところもあります。なので一見綺麗だと現場では「まぁいいか」と、適当にざっく見る感じになりがちです。しっかり全体をくまなく見てみましょう。

ちなみにどうしても納得がいかない傷は、

  1. 最初に無料で直してもらえるか相談してみる
  2. 無理なら有料でいくらになるかも交渉してみる

通常価格よりは安くしてもらえるかもしれません。なぜなら、お店としては傷を直すことで「買ってくれるなら・・・」と交渉の余地もあるからです。

タイヤの溝があるか

通常であれば、車検が通る限りはそのまま納車されます。なので、溝が少ないなと思ったら、一度販売員に相談してみてください。一般的にしっかりした車屋さんであれば、車が展示場に並ぶ前にタイヤの溝は必ずチェックします。

販売員にタイミングをみて交渉してみましょう

入庫してきたときに、タイヤ交換費用はあらかじめ、予算として組み込んでいることもあるかもしれません。なので、うまくいけば無料または格安で交換してくれることも

ヘッドライトやテールランプが割れたりヒビが入っていないか

これはそもそも車検が通らないパターンですので、そのまま納車することはあまりないとは思いますが、念のためよく見ておいて下さい。ヘッドライトのやテールライトは結構高額なので、実費で交換となると後々痛い出費になりますので。

ということで、中古車を買うときに見るべきポイント2つめは「外装」です。

エンジン

エンジンを見るなんて、なんか「なんちゃって車に詳しい人」と言われそうですが、大丈夫です。見るというよりは「感じて」下さい。

異音がしないか

展示場にあってまだ販売の前は整備されていないことが多いです。なので、異音があっても不思議ではないのですが、エンジンをかけてみて音が鳴った場合は、「この音は納車の時は直っていますか」と販売員に聞いてみて下さい。丁寧に答えてくれるはずです。

ポイント

そこであやふやな態度だったり変な感じの対応だった場合は、お店を変えたほうがいいかもしれません。

乗っていて変な揺れがないか

エンジンをかけた状態で運転席に座ってみて下さい。正直、新車でも多少の揺れは必ずあります。しかし、中古の場合は当然新車よりもその揺れは大きいはずです。あまりに大きな揺れ(感じ方に個人差はありますが)の場合は、販売員に確認することをおすすめします。

部品交換や整備で直る範囲なのか、それともその車種ではその揺れが一般的なのか。直るならOKですが、直らないとしてどうしても気になるなら、車種変更をした方が良いかもしれません。

ということで、中古車を買うときに見るべきポイント3つめは「エンジン」です。

駆動系

駆動系って?分かりやすく言うとタイヤを動かす部類のパーツです。たくさんありますが、最低限これだけはってものを以下に挙げます。

ハンドルを切った時に異音がしないか、ハンドルが重すぎないか

ハンドルを切ってみて「異音がしないか」と「重すぎないか」を確認しましょう。ただし、展示場でハンドルを切る場合は、販売員に必ず許可を取りましょう

ハンドルを切る前の注意点

車屋さんって街で見かけるときに「のぼりばた」ってみたことありませんか?あの縦長のはたです。前輪がのぼりばたを差す台に載っていることがほとんどです。
無理にハンドルを切ってしまうとのぼりばたが倒れて危険(最悪は展示車を傷つけて、弁償ということにもなりかねない)なので、必ず販売員に確認を取りましょう。

ハンドルを切ってみて、異音がする場合やハンドルが重すぎる場合は、納車前の整備で直してもらえるのかを確認しておくとベストです。

ということで、中古車を買うときに見るべきポイント4つめは「駆動系」です。

電装系

今の車は電装部品(電気を使う部品)が多く使われています。中古ですと、電装部品も当然消耗していることも多いでしょう。消耗していることを前提に、事前チェックをしておくことをおすすめします。

各種ライト類が切れていないか

展示車は頻繁には動かさない(頻繁に動かすお店があったとしても、エンジンを掛けっぱなしたりはあまりしない)ので、バッテリーが上がっていることが多いです。なので、販売員に「ヘッドライトの光り方が見てみたい」と言って、エンジンをかけてもらいましょう。

  • ヘッドライト(ポジションライト・ロービーム・ハイビーム・デイライト・ウィンカー)
  • テールライト(スモールライト・ブレーキランプ・バックアップライト・ウィンカー)
  • フォグライト(霧の時に使うライト)
  • ナンバー灯(ナンバープレートを照らすライト)
  • ラゲージランプ(トランクルームを開けたときに光るライト)
  • カーテシランプ(ドアを開けたときに光るドアの下の方についているライト)
  • ルームランプ(室内の電灯)

上記は一通りチェックです。切れていた場合は、交換を希望しておくとスムーズ。

電動の可動部がしっかり動くか

今の車は電装部品が多いです。一通り確認して故障した際の修理費費用などは、あらかじめ聞いておいても良いかもです。

  • パワーウィンドウ(窓を開けるスイッチ)
  • パワースライドドア(主に2列目のドアでスライド式の自動ドア)
  • パワーシート(高級車などにある席の位置を調整するスイッチ)
  • ナビ、オーディオ(音楽やラジオ、DVDなどの再生の機械)
  • スピーカー(音楽やラジオの音の出る場所)
  • パワーバックドア(自動のトランクドア)
  • エアコン
  • ETC

ということで、中古車を買うときに見るべきポイント5つめは「電装系」です。

車の入荷時期

入荷してからの日数をざっくり確認して下さい。もし半年とか一年とかなら結構残り物です。なので、相場より高かったりします。

反面、すでに値下げされているパターンもありますし、お店側としては早く売りたいので利益度外視で安く売ってくれるかもしれません。買うのか買わないのかどちらが良いかについては、皆さんが納得するならいいと思いますが、私はおすすめしません。

なぜなら…
「お客さんが買わない理由」が何かしらあるからです。例えば、「相場より高い」とか「クリーニングされているけどなんか臭う」とか。「選ばれない理由」があるのに欲しくはならないですよね。

ということで、中古車を買うときに見るべきポイント6つめは「車の入荷時期」です。

ポイント

長期間売れていない=何かがイマイチだということ

※価格なのか装備なのかバランスなのか、色なのか車種なのかメーカーなのか。なんでしょうね。

事故歴

そうですね、中古の一番怖いところです。綺麗な車体でも、実は板金されて現状回復しているだけで、元はボロボロ・・・なんてことがあるのがこの業界。でも恐れることなかれ。下の2点に気をつけておけばOKです。

事故は起こしていないか

鉄板の質問ですが、必ず確認するようにして下さい。

筆者
筆者

「この車は、修復歴はありますか?」
この質問だけでOKです。

事故車とは

事故車(正しくは修復歴車)は車体に強い衝撃があり車体の骨格部分(フレーム)がゆがんだものを指します。

その歪みは、どこかに(大なり小なり)影響を及ぼすことが多いです。購入した後で嫌な思いをしたくない方は、できるだけ事故車を選ばないようにしたいところです。

事故を起こしていなくても板金はしているか

事故車ではないとしても、それは車の骨格が歪んでないだけで、板金修理をしているケースがあります。例えばフロントバンパーの傷だったりドアのへこみだったり。販売員がわかる範囲で可能な限りは聞いてみて下さい。

筆者
筆者

「直ってるのにわざわざ聞く必要あるの?」という声もあると思います。そのお店が正直なお店かが、この質問でわかります。包み隠さず伝える、これは誠実さのあらわれなのです。怪しいかとどうか、信用できるかどうかはこれを聞いてから判断しても遅くないですよ。

ということで、中古車を買うときに見るべきポイント7つめは「事故歴」です。

アフターフォロー

「乗ってからすぐ故障」、または「まったく故障なし」。症状はバラバラで、みんな同じなんてことはありません。これは新車も同じです。

なぜなら…
乗り方や使用頻度、保管状態や高速に乗る乗らないなどは人それぞれ。同じ車でも乗る人によって、いつ故障が発生するかは分かりません。

その不安を解消するために、保証というものがあります。保証料は、車体価格に含まれるお店もあれば、別途請求するお店もあります。また、保証自体を付けずにできるだけ安くをコンセプトにというお店も存在します。なので保証を保険と考えた場合、かけるかけないは買う方の価値観に委ねられます。

「壊れたら壊れたとき」と割り切るなら保証なしもありですが、なにせ車の部品は万単位で取られる高額なものばかりなので、そこをどう考えるか。

筆者
筆者

私個人的には、保証(アフターフォロー)はあった方がいいと考えます。なぜなら、中古車はいつ不具合を起こすか分からないから。機械は突然壊れます。しかも中古なので新品よりも壊れるまでの期間が短いです。機械は「壊れたら直す」、これしか対処のしようがないんです。

整備費用買うとき払うよね?

「納車前のチェックや整備があるだろ!」と言われるかもしれません。でも、それだけでは発見できないことが普通にあるんです。なので事前に可能な限り確認することを、おすすめします。

どこまでが保証されるのか・追加金を払えば消耗品はある程度交換可能か

保証という名前がついているのに、実際に故障したら有料だった・・・なんてことが無いように、保証対象がどこまでなのかは確認しましょう。とはいえ「確認したところで説明されても分からない」となりますよね。なので以下のように確認すると良いかもです。

確認の仕方

ここに書かれている保証対象部品以外で、よくある故障して有料になるものってありますか?あればそれはいくらくらいしますか?

これでOKです。販売員が詳しくない場合はピット(整備)に確認してくれるでしょうし、販売員が詳しければ教えてくれます。もし販売員が把握していなくて、確認もしてくれない場合は、その販売員から買うことはやめておいた方がいいかもしれません。

もしどうしても聞きにくいとか聞くのが苦手で・・・という方は、以下の保証を扱っている車屋さんかどうかを確認してみて下さい。

 この保証については、販売店が独自でつけている保証(保証なしのお店もあります)とは別で、提携している全国のディーラーや修理工場で、保証対象部品(診断が必要で、内容によっては有料の可能性もある)なら無償で修理が受けられるサービスです。

なので、もし保証対象の高額部品が故障した場合で、お店が遠方の場合でも、ディーラーとかで直せるので安心です。ただし、契約時に保証料としてお金を払わないといけませんので、実質先払い(故障がなければ掛け捨て)システムです。

筆者
筆者

ちなみに、私は以前乗っていた車がトヨタのハイブリッド車だったんですが、このGoo保証に助けられました。納車直後にチェックランプ(警告灯)が点き、数日後ディーラーに持ち込み。保証対象ということでディーラーで作業してもらい、ハイブリッドバッテリー交換の約30万円が無料でした。より広範囲の保証に加入で、当時(5年前くらい)の価格で7万円くらいの保証料でした。一回で元が取れたので、ハイブリッド車は特におすすめです。ただし、ハイブリッドバッテリーが対象でない保証もありますので、販売員に確認してみましょう。

ということで、中古車を買うときに見るべきポイント、最後8つめは「アフターフォロー」です。

見に行く(または買いに行く)日のベストな時間と天気

快晴の空

中古車を見に行くのは、以下の条件がおすすめです。

  • 天気は晴れ
  • 時間帯は昼間(明るい間)

なぜなら、チェックすべきポイントが、しっかり確認できるからです。とはいえ日程の都合で難しいこともあるかと思います。その場合は、せめて「曇り」でかつ「夕方までに行くこと」をおすすめします。やっぱり見落としたくないですからね。

買った後によくあるトラブル6選

私が販売員時代に経験した、よくあるトラブルを紹介します。以下に挙げるトラブルが有料になるかを、お店に前もって確認しておくのが得策。保証対象になるならついでに保証期間も聞くとベターです。

買った後によくあるトラブル6選
  • パワーウィンドウが開閉しない
  • ヘッドライトが片方切れている
  • エンジン周りから変な音がする
  • よく見たら気づかないところに傷があった
  • 電動ドアから異音がする
  • ルームランプが切れている

「転ばぬ先のつえ」。あとで揉めるのが一番気分が悪いです。事前に確認することでトラブル回避しましょう。

まとめ:納得した上での購入がいい買い物につながる

いかがでしたでしょうか。以下が今日のおさらいです。

中古車の見るべきチェックポイント8つ
  • 内装
  • 外装
  • エンジン
  • 駆動系
  • 電装系
  • 車の入荷時期
  • 事故歴
  • アフターフォロー

結局は「納得したか否か」がすべてです。買う前にあらゆることに納得することが重要ですので、極力現物をしっかりご自身の目や耳、感覚を使って確認をしましょう。

ポイント
  • あとで揉めないためにも契約書に約束したことはメモしてもらうのがベスト
  • 納得した上での購入がいい買い物につながる

故障などのトラブルが起こった際は、中古だから多少は仕方ない・・・という発想を持つのも、焦ったり怒ったりしないコツとして覚えておくのもいいと思います。しかし、安かろう悪かろうの買い方だけは避けることをおすすめします。

この記事が、皆さんのお役に立つことを願っております。

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