【実体験】ブラック企業の実態と見分け方【入社したらすぐ退職推奨】

雑記

「ブラック企業」という言葉が、一般的に浸透して久しい昨今。

ドラマや映画のテーマにも積極的に採用されたりと、世間的にも一定の関心があり、社会問題としてメディアでも扱われることが多くなってきました。

そこで、今回は私自身が経験した、ブラック企業で実際に働いていたときの話を紹介します。

プライベートでの精神状態や、今思えば危険な思考や行動などを、詳しく述べていきます。

これを知れば、ブラック企業に就職することは、いかに危険なことかわかっていただけると思います。

この記事はこんな方に向けて書いてます

・ブラック企業に就職したらどうなるのかを知りたい(危険性を知りたい)

・自分の精神状態やパートナー、家族が最近おかしい気がする

・ブラック企業に入りたくないからヒントが欲しい

・もし入社してしまったらどうしたらいいのか知りたい

では、いってみましょう。

ブラック企業とは

そもそも、ブラック企業の名前の由来は以下。

・反社会的企業(暴力団系やそのフロント企業)を指す言葉だったが、途中から変わった

・2000年代初頭に某インターネットサイトにあったスレッドから生まれたとされる

・「ブラックリスト入りした企業」から「ブラック企業」となった(諸説あり)

よく言われる、ブラック企業の内情は以下です。全部または一部が当てはまると、一般的にブラック企業と言われます。

・パワハラ、セクハラが横行している

・休みが少ない

・長時間労働(違法労働)

・薄給(最低賃金を下回っている)

・残業代が出ない

・有給が取れない

・精神論が多い

では、ここからは、私の実体験(ブラック企業での勤務経験)を交えて解説します。

勤務実態

中古車販売員として、3年と数ヶ月勤めたときの実例を紹介します。

私の場合、3店舗を経験(転勤)しました。そのお店によって、営業時間や雰囲気など、全てが違っていました。一番ひどかったお店の例が以下。

A店

・営業時間:8:00〜20:00

・家を出発する時間:7:45

・出勤時間:7:00

・帰宅時間:25:00

・拘束時間:18時間

・休日:週一

こんな感じでした。拘束時間もさることながら、パワハラも含めて全てが基準値以上。今でも昔でも大問題です(笑)。

土日が売れないと店長の機嫌が悪くなり、閉店後にミーティングが始まります。

その日に売り上げのなかった社員は、「売れなかった理由と反省の言葉を述べろ」と詰められ、数時間立ちっぱなし。帰宅は26時を超えることもよくありました。

年間休日は確か、年末年始休み含め50日くらいだったと記憶しています。

残業代はどうか

「みなし残業代」という項目で、残業時間数に関係なく、月に一律40,000円くらいだったと記憶しています。

休みの日には何をしていたか

週一の貴重な休み。出かけても、食品の買い出し・銭湯・銀行くらいでした。遠出ができないんですよね、次の日が仕事だから。

唯一の楽しみは、休みの前の日に飲みにいくこと。

精神と体の状態

精神と肉体、繋がっていますので、どっちもやられてしまいます。詳細は以下です。

精神の状態

・常にイライラ

・動悸

・息切れが頻発

・何にも興味がない

・冷や汗をよくかく

・何をしても楽しくない

・いつも焦っている

・音楽が聴きたくない

・車に興味がなくなった

・常に落ち着かない

・外に出たくない

・食事が美味しくない

肉体の状態

・常に火照っている

・全身がダルい

・肩こりで首筋が常に痛い

・物音でめちゃくちゃ驚く

・寝付きが悪い

・すぐ起きる

・目の奥がずっと痛い

・朝、体が動かないときがある

・胃がずっと痛い

この頃は二十代で元気はあったはずなんですけど、よくぼーっとしてました。

当時の筆者
当時の筆者

自分はなんの為に頑張っているんだろう・・・

そんなことを度々考えていました。

危険な思考

生死に関わることを考え出すと非常に危険です。

危険信号が必ずところどころに出ています。本人は気がつかないんで、要注意です。

パートナーの状態がおかしいなと思ったら

もし、大切な人の様子がおかしいなと思ったら、すぐに病院に連れていってあげてください。できるだけ早く。

なかには、「大丈夫だって、俺(私)は正常だから!」と言われてしまう方もいるかもしれませんが、それを鵜呑みにして、取り返しのつかないことが起こることもあります。

その場合は、「大丈夫なんだ、良かった。知らず知らずのうちに病んでる人が、最近多いんだって。じゃあ、もちろん病院の診断も異常なしで出るよね。念のため行っておこうか。安心したいし。」というような「念のため感」を漂わせて言ってみて、できるだけ早めの行動をお勧めします。

ブラック企業を見分けるのは難しい

求人情報や面接、説明会などにブラック企業のヒントは、たくさんあると思いますし、ひとたびネット検索すれば山ほど記事は出てきます。

しかし、正直に言います。転職を繰り返してきた私の結論は以下です。

ブラック企業を見分けるヒントはあれど、そこがブラック企業かどうかは、入ってみないと分からない

理由は、

ブラック企業は常に人材不足。是が非でも人材が欲しいので、何としてでも獲得する。そのための努力は惜しまない

という姿勢で求人活動を行なっているからです。

皆さん
皆さん

でも、ネットに書かれている、見分けるヒントを参考に判断していけばわかるでしょ?

そうですね、自分で調べれば、ある程度求人広告を見た段階で、有名な企業は避けられると思います。では、調べても出てこない企業の場合はどうでしょう。求人広告を例に挙げて説明しますね。

以下に、ブラック企業の特徴をネットで検索するとします。

例)ブラック企業の求人広告は、給与が異常に高い

今は検索の時代ですから、単純なキーワードで調べれば、ブラック企業の特徴ぐらいならすぐに出てくきますよね。よく知られているのが、こういったヒントです。

先ほども書きましたが、ブラック企業は人材が欲しいのです。「このヒントが世間でよく知られている」ということを、ブラック企業の社員は知っているのです。

つまり、求人が来なくなったとしても、求人広告の内容を修正すれば、問題は解決です。こういった要領で、あらゆる応募されない理由を「改善」していくのです。

改善例

・求人広告・・・極力目立たない無難な仕上がりに修正(優良企業の求人広告を参考に)

・面接・・・圧迫面接なんかご法度。雑談だけの面接をやめて、興味がなくても経歴や仕事観を聞いたりしてみる。

・内定・・・その場で採用したりせず、平均的な日数を置いてから合格通知を出す

・会社説明会・・・豪華すぎない会場を用意。精神論や抽象的な表現を避けて、会社に従順で体力のある前向きな社員に説明会を主導させる

対策を打たれたら、ネットのヒントだけでは太刀打ちできません。

以上のことから、「ブラック企業を見分けるヒントはあれど、そこがブラック企業かどうかは、入ってみないと分からない」ということです。

できるだけブラック企業に入らないために

できるだけブラック企業に入らないために、以下の方法を強くおすすめします。

面接時に「労働条件の説明」をしっかり求めてみる(残業の有無・年間休日・有給休暇の3点は必須)

勇気を出して聞いてみてください。ここを明言できるかどうかが、かなり重要だと考えます。ほとんどのブラックな企業は、誤魔化してくるか話をすり替えます。逆に、優良企業なら、ズバッと答えてくれるでしょう。

筆者
筆者

余談ですが私も一度、面接で労働条件の説明を求めてみたことがあります。そのときの面接官の答えは以下です。

面接官
面接官

求人広告通りだよ。でも定時にはなかなか帰れないよね、普通。どこの会社でも。それに業績をあげてこその権利の主張だから、入社直後のそういう発言は我慢した方がいいよ。

もちろん入社したら見事なブラック企業でした(笑)。

もしブラック企業に入ってしまったら

すぐに辞めましょう。1日でも早く。生きていたらなんとかなります。

自分に合う会社は、どこかにあると思いますし、どうしても見つからなければ起業することもできます。フリーランスもありますし、選択肢はたくさんあります。

その自信がなければ、まずは繋ぎでバイトでもいいんです。

皆さん
皆さん

辞めたいのは山々だけど、退職を伝えること自体が難しい・・・圧力があるらしいし・・・。

口頭で伝えて意向を受け入れてくれない場合は、まずは退職届を提出してみましょう。

で、それも拒否されたり破かれたりと、渡せそうにないときは、以下の方法を試してください。

・人事部や直属上司以上の役職者に、メールで退職意向を伝えて証拠を残す

・弁護士に相談する

・退職代行サービスを使う

退職代行業者を頼る場合は、リスクもあるので、慎重に行うことをおすすめします。ちなみにリスクについての一例は以下のようなもの。

・会社から損害賠償を請求される可能性がある

・悪徳退職代行業者に騙されてしまう

・低品質なサービスを行う退職代行業者にあたると、結局弁護士に依頼することになる

などです。

なので、まずは人事部や直属上司以上の役職者に、退職の意向を伝えることから始めてください。

豆知識

民法では、

(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)

第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

引用:民法第627条

となっています。

つまり、雇用期間を定めず契約していた労働者は、

退職の申し入れをしてから2週間後には退職できる

ということです。

まず、このことだけでも知っておいてください。

最後に

いかがだったでしょうか。

私は合計3社のブラック企業で働いてきましたが、マイナス面だけじゃなかったのも事実です。(このブログ記事を書くことができたので)

推奨は当然できません。精神がやられてしまうと、治るのに時間がかかりますし、肉体も酷使して危険です。一度きりの人生で時間は有限です。自分を大切にしていただくことをおすすめします。

今はSNSもあり、情報源は一昔前よりも格段に多くなっています。就活に関しては、少しでも有益な情報に巡りあうためにも、アンテナを常に張っていただくといいと思います。

この記事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

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