ハイエースって形が箱型でデカイけど運転しにくいのかな?売れてるみたいだし女性でも運転できるのかな?
こんな疑問に元中古車販売員で、現在ハイエースオーナーの私がお答えします。
- ハイエースへの乗り換えを検討しているが、運転のしやすさが知りたい
- 納車を控えているが、運転のコツがあれば知りたい
- 女性でも運転できそうか知りたい
では、いってみましょう。
【景品表示法に基づく表記】当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。予めご了承ください。
ハイエースの運転で気をつけるべき3つのポイント
ハイエースの運転で気をつけるべき3つのポイントは以下の通り。
- 内輪差(曲がるときの後ろのタイヤ)
- 車高(段差を降りるときの前のバンパー)
- 長さ(バックするときの後ろのバンパー)
一つずつ解説しますね。
内輪差(曲がるときの後ろのタイヤ)
ハイエースの運転において、気をつけるべき項目の1つめは「内輪差」です。
まず、内輪差とは・・・↓
内輪差(ないりんさ)とは、四輪車またはそれ以上の車輪を持つ車両がカーブを曲がる際に、回転中心側(=内輪)の前輪と後輪が描く円弧の半径に生じる差のこと。または、そのような差が生じる現象のことも指す。
Wikipediaより引用
・・・?ナニソレ?
ということで、分かりやすいように、車を上から撮った写真を用意しました。ご覧ください。
この写真の見ていただきたいのは、「前輪と後輪の進むところ」です。けっこう差がありますよね。「内輪差」とは、カーブに対して内側の、前と後ろのタイヤが通る道筋の差のことをいいます。
運転席の下にエンジンを配置することで、荷室を確保している構造上、運転席より前はスッキリしているのがハイエースの特徴でもあります。
- つまり…
- 運転席の位置は乗用車に比べてかなり前にあります。なので乗用車と同じ間隔で左折しようとすると、後ろの左タイヤは思ったより内側を通ることになります。内側を通り過ぎてぶつけてしまうことを、「巻き込み」といいます。
要は、この「巻き込み」に気をつけてくださいね、ということです。
ハイエースはボンネットがない分、前にはグッと出られますので、車体を目一杯ハンドルをまっすぐな状態で出てからハンドルを徐々に曲げるイメージです。
下の写真は、左に寄りすぎないことの重要性を示したものです。ぜひ参考にしてください。
ということで、ハイエースの運転で気をつけるべきこと1つめは、「内輪差」です。
車高(段差を降りるときの前のバンパー)
ハイエースの運転で気をつけるべき項目、2つめは、「車高(段差を降りるときの前のバンパー)」です。
写真をご覧ください。この部分が乗用車より長いので、段差を降りる際は、前バンパーの底面が地面に当たりやすくなります。
ノーマル車高(でエアロなど付けたりしていない、または全くいじってない)なら気にしなくてOK。なぜなら、その分車高が乗用車より高いからです。なので、ノーマル車高は結構乗り降りしにくいのが難点です。
ローダウン(車高を落としている)車について
「前に乗っていたセダンより車高は高いはずなのに、なぜか擦ってしまった」ということがよくありますが、まさに写真の「この長さ」の違いが原因です。
擦らないようにするには、下りの段差は、ゆっくり斜めに越えるといいでしょう。
ということで、ハイエースの運転で気をつけるべきこと2つめは、「車高(段差を降りるときの前のバンパー)」です。
長さ(バックするときの後ろのバンパー)
ハイエースの運転において、気をつけるべき項目の3つめは「長さ」です。内輪差の話のときにも触れましたが、運転席の位置が乗用車よりもひと席分くらいは前にあるため、後ろが長く感じます。
車庫入れの際、慣れない間や運転が苦手な方は、バックモニターだけでなく目視が重要。それでも見にくい場合は窓を開けて覗くのもアリです。
新車で購入する際は
クリアランスソナー(コーナーセンサー)をつけるとより安心です。※壁や人が近づくとセンサーが反応し、警告音でお知らせしてくれる機能です。ただし、車によってオプション設定がないものもあるので、ディーラーにて確認してみてください。
ということで、ハイエースの運転で気をつけるべきこと3つめは、「長さ」です。
ハイエースってデカイ?女性でも運転できる?
※フィットの寸法は、グレードによって異なります。上記はフィットの中でも小さいモデルの寸法になります。
結論から言いますと、ハイエースのサイズは全部で4種類で、
- ナローボディー(一番小さい標準サイズ)・・・女性でも運転しやすい
- ナローボディーのハイルーフ(屋根が高いだけのやつ)・・・普通のナローボディーと一緒
- ワイドボディーミドルルーフ(屋根が微妙に高いやつ)・・・全幅(横幅)がデカくなり、運転が苦手な方や細い道をよく通る人には不向き、慣れが必要
- ワイドボディーハイルーフ・・・鬼デカイ、車中泊は超快適
となります。
一番小さいナローボディーのハイエースは、5ナンバーサイズのミニバン(例えば日産セレナやトヨタノア)と大差ないんです。
ちなみに5ナンバーサイズとは、「小型乗用車」のことで、大きさや排気量が以下に記載した基準を全て満たしているものを指します。
全長:4700㎜以下
全幅:1700㎜以下
全高:2000㎜以下
排気量:2000cc以下
どこで「5ナンバー」か分かるかというと、ナンバープレートの「都道府県」の横の数字の「一番右の数字」が「5」なら5ナンバー。「3」なら3ナンバーです。
なので、ナローボディーなら女性でも運転しやすいと思います。(うちの妻は軽自動車歴が長かったのですが、運転しやすいと言ってます)コンパクトカーのフィットと比べても、長さと高さが違う程度です。
ワイドサイズのハイエースは…
全幅が1,880㎜ですので、一番小さいサイズのナロータイプよりも185㎜(18.5㎝)増!
長さはワイドボディーでも短いものが選べます。
また、スーパーロングという種類だと5,380㎜(ナロータイプの685㎜増!)もあります。なので、駐車場の大きさや運転に自信のない方、細い道も困るのは嫌で、日常使用メインの方はナロータイプをおすすめします。
ちなみに我が家は車が一台で、妻もかなり運転しますので、ナローボディにして大正解でした。(車中泊で4人広々で過ごしたいとかならワイドスーパーロングは最高だと思います。)
まとめ
いかがでしたでしょうか。それでは以下、今回のまとめです。
- 内輪差(曲がるときの後ろのタイヤ)
- 車高(段差を降りるときの前のバンパー)
- 長さ(バックするときの後ろのバンパー)
よく運転している際に、トラックが反対車線から大回りして曲がってくるところを、見たことはありませんか?それは、「内輪差を考えた運転」をしているからなんですね。
ハイエースは荷物を積む車なので、トラックと構造は似ていると言われています。
日常使用にハイエースを候補にされている方は、ハイエースのデメリットを十分に理解されて購入することをお勧めします。
デメリット以上のメリットがあると感じる方も多くいる、夢の箱車ハイエース。これからもハイエースの魅力や欠点もお伝えできればと思っていますので、楽しみにしておいてください。
この記事が皆さんのお役に立つことを願っております。
コメント