突然ですが、好きなバンドが解散して、悲しい思いをした経験はありますか?
私は、プロを目指して6年間バンド活動をしていました。その後、解散して音楽をきっぱり辞め、後悔はありませんでした。しかし、バンドを辞めてからこのブログに出合うまでは、やりたいと思ったことが一つもありませんでした。
本当に音楽を辞めて良かったのか?
あのときにこうしていたら、今はどうなっていたかのかな・・・と考えたりも何度かしました。そこで、今回は悩めるバンドマンや、好きなバンドのファンをやっている方に向けて記事を書きます。
では、いってみましょう。
後悔しないためにやっておくべき4つのこと
経験談を交えながらの解説になりますので、略歴は以下の通り。
高校2年 バンド結成
高校3年 オリジナル曲で活動開始
18歳〜22歳 路上ライブ・ライブハウス等で積極的に活動
23歳 解散
私のバンドは、私と相方の2人(元々は3人で、のちに1人脱退)で結成。残りのメンバーはサポート(正規ではない)メンバー。解散理由は、「相方との考え方の違い」。私が上京したい旨を伝えるも、相方の家族の事情もあり断念。何度か話し合い、「解散」という答えに。
ここからは本題の、「バンドを解散する前に後悔しないためにやっておくべき4つのこと」を紹介します。
①もっと曲を量産する
②長期目標だけでなく短期目標を立てる
③いろんなパターンを考え、ありとあらゆる選択肢を探す
④互いの想いやビジョンを話し合う
一つずつ解説します。
①もっと曲を量産する
後悔しないためにやっておくべきこと1つめは、「もっと曲を量産する」です。量産していれば、もっと良曲が生まれ、早期にデビューのチャンスに出合えていたかもしれません。
例えば、あなたが野球チームの監督だとしたら、「技の数が5個の選手」と「技の数が30の選手」なら、協調性があり人間的に問題がない両名なら、技数の多い選手を起用しますよね。
チャンスを掴むためには、選ばれる「材料(この場合は曲)」をたくさん持っているに越したことはないということです。
◆全部で50曲の持ち曲
・ライブでメインで演奏する曲は約15曲
・ストックは約20曲(未アレンジ)
・やらなくなった曲が15曲
6年やっていた割には、明らかに少ない。
理想は年間20〜30曲ぐらいは作成するとして、6年で120〜180曲くらいあればいい感じでした。
ということで、やっておくべきこと1つめの、「曲を量産する」です。
②長期目標だけでなく中期目標と短期目標も立てる
後悔しないためにやっておくべきこと2つめは、「長期目標だけでなく、中期目標と短期目標も立てること」が重要です。なぜなら、長期目標だけだと、実現までが遠すぎるので、達成がリアルに想像できず難しくなります。例えば、当時の私のバンドの目標は以下。
メジャーデビューする!
これは長期目標というか、長い音楽人生の中でいえば、中期目標かもしれません。
(デビューしてからが長いもんね。)
で、これだけでやってきた結果、なんの達成感もないまま解散することになります。では、どうやって目標を立てるといいかを以下に紹介します。
・何ヶ月以内に●曲を作る
・半年目には●というステージに立つ
上記のような細かい目標で通過点のイメージ。チームは同じ目標を目指すのが重要です。より具体的であるのが、目標を達成しやすくするポイントです。
・長期目標「メジャーデビューする」
・中期目標「1年以内にはCDを2枚作る(曲を100曲作る)」
・短期目標「1ヶ月でライブ4本をこなす」
・超短期目標「毎日欠かさず3時間は練習する」
以上が、やっておくべきこと2つめの、「長期目標だけでなく中期目標と短期目標も立てる」でした。
③いろんなパターンを考え、ありとあらゆる選択肢を探し、話し合っておく
後悔しないためにやっておくべきこと3つめは、「いろんなパターンを考え、ありとあらゆる選択肢を探し、話し合っておく」です。
なぜなら、集団でやっていると、個々の考えが違ってくることも当然あるからです。そうなったときを想定して、あらかじめA案・B案・C案といろいろなパターンを用意しておくと、何か事が起きてもスムーズに対応できます。
直接の原因は上京したいタイミングが合わなかったから
しかし、このときにいろんなパターンを考え、ありとあらゆる選択肢を探し、話し合っておく」ことをしていたら、以下のような項目であらかじめ話し合うことができました。
・いつ上京したいか(または上京しないという選択肢はあるのか)
・もし上京しないといけない状況(多忙)になったらどうするか
・その他音楽活動に対する未来の方向性
もし、上記のことが話し合えていたなら、「解散以外」の選択肢があったかもしれません。つまりは、目の前のことだけでなく、未来の話もできるならしておいた方がいい、ということになります。
以上が、やっておくべきこと3つめの、「いろんなパターンを考え、ありとあらゆる選択肢を探し、話し合っておく」でした。
④自分のビジョンや思いを常々伝え合うこと
後悔しないためにやっておくべきこと4つめは「自分のビジョンや思いを常々伝え合うこと」です。なぜなら常に確認しておかないと、相手の思いを自分の思いがズレたときに、気づけなくなります。そして気づいたときには、修正がきかなくなることもあるからです。
ここで、分かりやすく、日常生活に例えてみます。
夫婦2人(結婚歴20年)で久々のデートに出かけるとします。目的地はAです。夫婦で決めましたので、目的地は2人とも把握しています。
でも、行き方については話し合っていません。
夫はルートB(目的地までの最短距離)、妻はルートC(目的地までの距離は少し長くなるが景色が超綺麗)を考えているとします。運転は途中交代で行くつもりです。
前半の運転は夫。
あれっ、なんでこの道?
なんでって、早いから。ルートBなら最短距離だし
ルートCなら桜咲いてて綺麗なのに!
遠いじゃん。それに早く着いたら向こうでゆっくりできるし
久しぶりのドライブなんだから、道中も楽しみたかったのに!
それなら先に言えばいいじゃん、それかそっちが運転するとか
もういい、話したくない、もう帰ろう
よくある喧嘩ですが、まさにこれが、「話さないと分からない」典型的な例です。
(男性と女性の考え方の違いは、この場合考慮しません)
目的地に向かう前に話せたこと、以下のようにいくつかありますよね。
・どのルートで行きたいのか(最短距離で行って時間短縮したい)
・久々のドライブについての思い(ドライブ自体が楽しみとか桜が綺麗だから見たいとか)
・目的地での過ごし方(ドライブで短縮した分の時間を有意義に過ごしてもらいたい)
「自分のビジョンや思いを常々伝え合うこと」って日常生活にも当てはまります。あれこれ話していると思いは伝わります。
思っている以上に、自分の思いは伝わっていないことが多いです。つまり、自分じゃない誰かの思いも、自分にはそんなに伝わっていない、ということも同時に言えます。「常々伝え合うこと」は大変ですが、重要です。
以上が、やっておくべきだったこと4つ目の、「自分のビジョンや思いを常々伝え合うこと」でした。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回のまとめです。
①もっと曲を量産する
②長期目標だけでなく短期目標を立てる
③いろんなパターンを考え、ありとあらゆる選択肢を探す
④互いの想いやビジョンを話し合う
今回はバンドの解散についてを軸にお伝えしましたが、他のことにも当てはまる内容ではあります。チームや仲間など、「団体での行い」で意識してみてはいかがでしょうか。
この記事が皆さんの人生のお役に立てば幸いです。
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